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6738発の競演 夏の夜を彩る渦の森花火大会 中高生花火師が打ち上げ

掲載日付 2022/08/01(月)
掲載媒体 神戸新聞NEXT

打ち上げられた花火の数は、例年のみなと神戸海上花火大会より多い6738発に上る。開催場所は海上でも川沿いでもなく、六甲山のふもと、海抜249メートルにある神戸市立渦が森小学校(同市東灘区渦森台1)の校庭。見事な手さばきで花火を打ち上げたのは、約20人の地元の中高生花火師たちだ。

今年で5回目を迎える「渦の森花火大会」が7月31日、開かれた。同小の児童や保護者、地域住民ら約800人がグラウンドを埋め尽くし、夏の夜の山上花火を楽しんだ。

青少年育成協議会渦が森支部が企画し、同小PTAや同地区ふれあいのまちづくり協議会の共催で実施された。傾斜地に団地や戸建て住宅が立ち並び、大きな公園がない同地域では住民らが集う祭りなどがなく、「大人も子どもも喜び、思い出となる交流の場をつくりたい」と6年前、花火大会を始めた。

今年使用したのは市販の打ち上げ花火だが、「みなと神戸-」の6500発を超える6738発を準備。中高生花火師たちが円状のパイプに花火を取り付け、回しながら光の輪を作るパフォーマンスや、垂直やクロスでの打ち上げ花火の連射に挑み、巧みな技術やその迫力に会場から大きな拍手が寄せられた。

同小5年の宮川若奈さん(10)は「今回で3回目。いろんな色の花火が楽しめて、夏休みのいい思い出になった」と話した。(藤原 学)

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